
DIYを通して日本の伝統技術が持つ魅力に触れてみよう
襖紙や障子紙を張り替えるDIYの魅力
Do it yourselfの略称であるDIYは、西洋文化の影響が強いという印象がある言葉かもしれません。実は、我が国で親しまれているDIYの方法のなかには、日本で長く受け継がれてきた技術を見直すきっかけになるものも多いんですよ。例えば、和室に欠かせない襖や障子は紙を張り替えることで、より長く使うことができる構造になっています。最近は、DIYブームの影響もあり、自分で張り替えに挑戦する人も増えてきましたよね。初心者でも比較的気軽に挑戦しやすいと言われている襖や張り替えのDIYは、傷みや色褪せの目立つ紙の部分だけを替えることで建具を大切に使うというこの国伝統の文化を守る姿勢につながっているとも言えます。
金継ぎの技法の持つ可能性
割れてしまった陶磁器類を復元する金継ぎという技法をご存じでしょうか。金継ぎは、おうち時間が長くなる時代の影響もあって、話題を呼んでいるDIYの方法のひとつです。大切に使っていたお茶碗が割れてしまった、亡くなった人の形見の食器が割れてしまったといった場合に、金継ぎをすることで再び陶磁器を使える状態に戻すことができます。パズルを組み合わせて丁寧に完成させるような楽しみがある金継ぎの技法は、やってみるとその魅力の虜になるという人が多いようです。大切な物を蘇らせることができる特殊な技法が、日本国内のみならず、海外からも注目されるようになっています。DIYを通して、モノを大切にする気持ちを再確認できるのも、金継ぎの魅力のひとつと言えるでしょう。
表面処理設備は、金属等の表面を研磨したり、メッキを掛けたりする時に使用する大型の特殊設備を指します。